1.用語
- SMTP
→ホストからメールサーバ、メールサーバからメールサーバへの転送に用いられるプロトコル。 - POP3
→メールサーバからメールを取り出してホストに保管するプロトコル。※サーバに残らない。 - IMAP
→ホストからメールサーバにあるメールを閲覧するプロトコル。※サーバに残る。 - MUA
→メールサーバとホスト間の通信を担当するソフト。outlook、AppleMail等。 - MTA
→メールサーバ間の通信を担当するソフト。sendmail、postfix、exchangeserver等。 - MDA
→受け取ったメールをメールサーバ内のユーザーのメールボックスに振り分けて保存するソフト。POP3やIMAPも合わせて提供している。Dovecont、CyrusIMAP等。
2.メールシステムの構成
現在の主流で典型的な構成は以下の通り。
サーバ側:Postfix(MTA)+Dovecot(MDA)
ホスト側:Outlook(MUA)
3.メール配送の流れ
- ホストのMUAでメールサーバにメールを送信。(SMTP)
- メールサーバは受信メールの宛先メールサーバをDNSで調べる。(DNS)
- MTAを用いて宛先メールサーバにメールを転送。(SMTP)
- 宛先メールサーバはMDAを使って受信メールを宛先ホストのメールボックスに格納。
- 宛先ホストがMUAで宛先メールサーバにアクセスし、受信メールを取得。(POP3・IMAP)
4.ソフト紹介
- sendmail
→1983年リリース。UNIXで動作する化石ソフト。 - Postfix
→1999年リリース。UNIX/Linuxで動作。現役。sendmailの問題点が解消された上位互換。RedHat系のデフォルトになっていることが多い。 - Exim
→1995年リリース。UNIX/Linuxで動作。現役。多機能かつ設定が簡単、柔軟性に優れたソフト。Debian系のデフォルトになっていることが多い。