【LPIC1】ロケール(地域情報)

LPIC1

1.ロケール(地域情報)とは

言語や通貨、日付の記載方法など地域ごとに異なる表記の情報。

2.Linuxのロケール(地域情報)

(1)ロケールの確認

コマンド「locale」から現在のロケールを確認できる。ロケールに使われる環境変数の一覧が表示される。表示される環境変数の説明は以下の通り。

環境変数説明
LANG全体のデフォルトロケール。個別の設定がなければこの値が使われる。
LC_CTYPE文字の分類(アルファベット/数字など)や大文字・小文字変換などの設定。例:日本語のマルチバイト処理など。
LC_NUMERIC数値の表記方法(例:小数点の記号、桁区切りなど)。
LC_TIME日付・時刻の表記方法(例:曜日の名前、月名、24時間制/12時間制など)。
LC_COLLATE文字列のソート順(例:abc順、あいう順など)。
LC_MONETARY通貨の表記方法(例:通貨記号、表示位置、桁区切りなど)。
LC_MESSAGESシステムメッセージの言語(例:エラーメッセージなど)。
LC_PAPER用紙サイズ(例:A4、レターサイズなど)。
LC_NAME人名の表記ルール(順序や形式など)。あまり使われない。
LC_ADDRESS住所の表記方法(例:番地の順序など)。
LC_TELEPHONE電話番号の表記方法(例:国番号や区切り方など)。
LC_MEASUREMENT計量単位(例:メートル法かヤード・ポンド法か)。
LC_IDENTIFICATIONロケールのメタ情報(識別名やバージョン)。通常表示されないことも多い。
LC_ALLすべてのロケール設定を一括で上書きする変数。設定されていると他の変数より優先される。

(2)ロケールの変更

一時的な変更は、環境変数にロケール名を入れるだけでいい。

恒久的な変更は、「/etc/locale.conf」ファイルのLANGやLC_ALLを変更する。

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