【LPIC1】タイムゾーンの設定

LPIC1

1.タイムゾーンとは

地球上の異なる地域で使用される標準時の区分のこと。この基準時を協定世界時(UTC)といい、イギリスのグリニッジ標準時を調整したもの。イギリスのUTCは時差がないためUTC±0と表現され、日本はUTCから+9時間の時差があるためUTC+9と表現される。

2.Linuxのタイムゾーン

(1)タイムゾーンの変更

Linuxのデフォルトのタイムゾーンは「/etc/localtime」ファイルで管理している。「/etc/localtime」はリンクファイルで、リンク先にタイムゾーンの情報がある。このリンク先を変更することでデフォルトのタイムゾーンを変更できる。
世界中のタイムゾーンの情報は、「/usr/share/zoneinfo」ディレクトリ下に格納されている。この中のファイルを/etc/localtimeファイルのリンク先に置き換えることで対象地域のタイムゾーンになる。

一時的な変更は環境変数「TZ」を変更するだけで良い。TZに何を入れればいいかはコマンド「tzselect」で確認できる。

最も安全で恒久的な変更方法として、コマンド「timedatectl」のサブコマンド「set-timezone」を使用する方法がある。タイムゾーンの指定方法はTZと同様にコマンド「tzselect」で確認できる。

(2)タイムゾーンの確認

コマンド「date」から現在設定されているタイムゾーンを確認できる。

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