1.NTPとは
インターネットから時刻を取得するためのプロトコル。時刻を配信しているNTPサーバへ接続して取得することになるが、一つのサーバにみんながアクセスすると負荷が大きすぎてダウンしてしまう。これを回避するために以下のようなNTPサーバの階層が作られた。

Stratum値は、大元のNTPサーバ(Stratum0)からどれだけ離れているのかの論理的な距離を表している。値が大きいほど離れており、離れているほど時刻のズレが生じる。
2.パブリックなNTPサーバ
時刻を取得するためなら誰でも接続可能なNTPサーバとして、世界中の有志により運営されているNTP Pool Projectが提供する「pool.ntp.org」ドメインのサーバがある。また、日本ではNICTが提供する「ntp.nict.jp」ドメインもある。
3.時刻同期用デーモン
時刻同期をするためにはそれ専用のデーモン「ntpd」か「chronyd」が動作している必要がある。多くのディストリビューションでは環境構築時に自動で起動するため、普段は意識する必要はないが、NTPサーバの設定を変更するときには意識する必要がある。
NTPサーバの設定は、「ntpd」か「chronyd」の設定ファイルの項目「server」「pool」を直接修正する。設定ファイルの場所は下記の通り。
・ntpd:/etc/ntp.conf
・chronyd:/etc/chrony.conf
設定が終わったら「system restart」でデーモンを再起動してNTPサーバとの接続を確認して終了。