1.概要
Linuxには「組み込みコマンド」と「外部コマンド」と言う2種類のコマンドが存在し、それぞれ実装場所や実行方法の違いによって区別されている。それぞれの違いは下記表のとおり。
区分 | 組み込みコマンド | 外部コマンド |
実体 | シェル内蔵 | 独立したファイル |
実行時プロセス | 子プロセスを作らない | 子プロセスを作る |
実行速度 | 高速 | 遅い |
使用目的 | シェル制御、軽い操作 | 複雑な処理、ファイル操作 |
例 | cd,alias,exit | ls,grep,cat |
2.環境変数PATH
外部コマンドを打つとき、実際には/bin/lsなどの実体ファイルへのファイルパスを実行しているが、毎回フルパスを書くのは面倒。環境変数PATHと言う場所にファイルパスを保管することで毎回書かずとも自動で実行してくれるようになる。
(1)自動実行の仕組み
環境変数PATHに登録されたパスを先頭から順番に検索して、最初に見つかったファイルパスを実行する。
(2)環境変数PATHの確認方法
環境変数の「PATH」を開くことで確認できる。
例)echo $PATH
(3)環境変数PATHへパスを追加
パスはコロン区切りで入力。追加したいパスの前にPATHを入れないと元々はいっていたパスが新しいパスに上書きされてしまうため要注意。
永続的に追加したい場合は、「~/.bashrc」か「~/.profile」に記載すること。
PATH = $PATH:newpath