1.chmodとは
ファイル・ディレクトリの所有者とrootユーザーが実行できるコマンドで、対象のファイル・ディレクトリのアクセス権を変更する。
2.使い方
(1)書式
chmod [オプション] アクセス権 ファイル名
アクセス権の指定方法にはオクタルと記号の2モードが存在する。
①オクタル
権限を3桁の数値で表す方法。
例)chmod 754 test.sh
→各桁に入る数字は付与する権限に紐づいた数値の合計値。0〜7までの8進数で設定できる。
権限 | 権限の数値 |
読み取り | 4 |
書き込み | 2 |
実行 | 1 |
→上記から「754」は次の意味となる。左から1桁目「7」が所有者の権限で、全ての権限(4+2+1)を保持している。左から2桁目「5」がグループの権限で、読み取りと実行の権限(4+1)を保持している。左から3桁目「4」はその他の権限で、読み取りの権限(4)を保持してる。
②記号
権限を記号で表す方法。
例)chmod u+r test.sh
→記号のそれぞれの意味は下記の通り。権限を変更する対象者と演算子、変更する権限の並びで記載する。
記号 | 意味 |
u | 所有者 |
g | グループ |
o | その他 |
a | 全員 |
+ | 権限の追加 |
– | 権限の削除 |
= | 権限の上書き |
r | 読み取り権限 |
w | 書き込み権限 |
x | 実行権限 |
→例の「u+x」は所有者に実行権限を追加すると言う意味になる。
(2)オプション
①chmod -R
指定したディレクトリ内にある全てのファイル・ディレクトリに権限の変更を適用する。