【LPIC1】ファイルの圧縮・解凍

LPIC1

1.Linuxにおけるファイルの圧縮と解凍

ファイルの圧縮とはファイルのサイズを圧縮することであり、解凍とは圧縮したファイルを元のサイズに戻すことである。Linuxにおける圧縮と解凍は、単に圧縮と解凍のみを指しており、Windowsのように圧縮と同時にファイルを一つにまとめる(アーカイブ化)ことは含まない。※アーカイブ化については、下記を参照。
https://at-eichi-labo.com/index.php/2025/06/01/lpic1_50/

2.使い方

(1)圧縮方式

Linuxには下記3つのメジャーな圧縮方式がある。

方式拡張子説明
gzip.gz圧縮率は低いが、その分圧縮・解凍速度が速い。
bzip2.bz2圧縮率、圧縮・解凍速度が並。
xz.xz圧縮率が高いが、その分圧縮・解凍速度が遅い。

(2)gzip

①書式

gzip [オプション] [ファイル名]
例)gzip test.txt
→test.txtを圧縮してtest.txt.gzが作成される。※元ファイルは削除される。

②オプション

オプション名説明
gzip -d ファイル名圧縮したファイルの展開。
gzip -c ファイル名ファイルを圧縮して標準出力へ出力するだけ。
元ファイルを残して、別ファイルに圧縮したい場合は以下のようにする。
gzip -c test.txt > test2.gz
gzip -r ディレクトリディレクトリ内のファイルをすべて圧縮。
まとめて圧縮ではなく、1ファイルずつ.gzに圧縮している。

(3)bzip2

①書式

bzip2 [オプション] [ファイル名]

②オプション

オプション名説明
bzip2 -d ファイル名圧縮したファイルの展開。
bzip2 -c ファイル名ファイルを圧縮して標準出力へ出力するだけ。
bzip2 -k ファイル名元ファイルを残して圧縮。
別ファイルとして「.bz2」が付いたファイルが生成される。

(4)xz

①書式

xz [オプション] [ファイル名]

②オプション

オプション名説明
xz -d ファイル名圧縮したファイルの展開。
xz -c ファイル名ファイルを圧縮して標準出力へ出力するだけ。
xz -k ファイル名元ファイルを残して圧縮。
別ファイルとして「.xz」が付いたファイルが生成される。
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