1.viエディタとは
テキストの編集を行うエディタのこと。他のコマンドでも編集はできるが、viエディタの方が軽量で高速かつ、編集しやすい。後継にvimエディタがある。
2.使い方
(1)起動方法
コマンドラインで「vi ファイル名」を入力することでviエディタが起動する。ファイル名が存在しない場合、新規で作成される。
※vimエディタの場合は「vim ファイル名」。
(2)基本操作
①コマンドモード・入力モード
viエディタには、コマンドモードと入力モードの2モードがある。
・コマンドモード:検索や保存、終了等のコマンドを実行するモード。※デフォルト
・入力モード:文字の入力等を行うモード。
コマンドモード時に「A,I,O」等のどれかで入力モードに切り替わり、入力モード時に「ESC」でコマンドモードに切り替わる。
②入力モードへの切り替えコマンド
切り替えコマンドで入力モードの初期位置が変わる。
コマンド | 意味・動作 |
---|---|
i | カーソルの前に挿入 |
I | 行の先頭に挿入 |
a | カーソルの後に挿入 |
A | 行の末尾に挿入 |
o | カーソルの下の行に新しい行を挿入 |
O | カーソルの上の行に新しい行を挿入 |
③viエディタの終了
先ずviエディタはコマンドモードでしか終了できないため、入力モードの場合は「ESC」でコマンドモードに切り替える。
コマンドモードでは下記のコマンドのいずれかでviエディタを終了できる。
コマンド | 意味・動作 |
---|---|
:q | ファイルを保存せずに終了(編集してない場合のみ) |
:q! | 強制終了(保存せずに終了) |
:wq | 保存して終了(:x と同じ) |
:x | 保存して終了(:wq と同じ) |
ZZ | 保存して終了 |
:w | 保存だけ(終了しない) |
:w ファイル名 | 別名で保存(上書き保存ではなく新しいファイルとして保存) |
④編集コマンド
編集コマンドは基本的にコマンドモードでしか使えないため、コマンドモードで位置等を移動してから、入力モードで修正等を行うことになる。入力モードの場合は事前に「ESC」でコマンドモードに切り替えてから編集コマンドを使うこと。
コマンド | 説明 |
h | 1文字左へ移動。 |
l | 1文字右へ移動。 |
k | 1文字上へ移動。 |
j | 1文字下へ移動。 |
0※数字のゼロ | 行の先頭に移動。 |
$ | 行の末尾に移動。 |
H | 表示されている画面の一番上の行へ移動。 |
L | 表示されている画面の一番下の行へ移動。 |
gg | ファイルの1行目へ移動。 |
G | ファイルの最終行へ移動。 |
nG※nは任意の数字 | ファイルのn行目に移動。 |
ctrl + b | 1画面戻る。 |
ctrl + f | 1画面進む。 |
/検索文字列 | カーソルの位置から下へ検索文字列を検索。 |
?検索文字列 | カーソルの位置から上へ検索文字列を検索。 |
n | 次の検索文字列へ移動。 |
N | 前の検索文字列へ移動。 |
d | カーソル位置の内容を削除。 dd:1行削除 dw:1単語削除 d + 移動コマンド:カーソルから移動先までの削除 |
y | カーソル位置の内容をコピー。 yy:1行コピー yw:1単語コピー |
p | コピーした単語・行の貼り付け。 |
u | 直前の動作を取り消す。 |
. | 直前の動作を繰り返す。 |