1.lsコマンドとは
コマンド「ls」は、ディレクトリ内に格納されているファイルやディレクトリの一覧を表示したり、その属性情報等の取得に使用する。
2.使い方
(1)書式
ls [オプション] [ファイル名orディレクトリ名]
例1)ls -a /usr
→usr内のファイルを一覧で表示
例2)ls -a /usr /etc
→usrとetc内のファイルを一覧で表示※複数ディレクトリ選択可能
(2)オプション
① ls -a
対象ディレクトリ内の隠しファイルを含めた全てのファイルを一覧で表示。
② ls -d
対象ディレクトリ自体の情報を表示。そのまま使うとそのディレクトリ名しか表示されないため、別のオプションやコマンドと組み合わせることが前提。
③ ls -F
ファイル名の末尾にファイルタイプが分かる文字を付加した一覧を表示。※Fが大文字の理由は古いUNIXの慣習。UNIXでは-fで別オプションがあり大文字で区別する必要があった。
記号 | ファイルタイプの意味 |
---|---|
/ | ディレクトリ |
* | 実行可能ファイル(executable) |
@ | シンボリックリンク(symbolic link) |
通常のテキストファイル等は何もつかない | |
= | ソケット(socket) |
④ ls -l
ファイルの属性情報を含めて一覧表示。
例)-rw-r–r– 1 user staff 123 May 25 12:00 file.txt
フィールド | 例 | 意味 |
---|---|---|
ファイルタイプとパーミッション | -rw-r--r-- | ファイル種別 (- は通常ファイル、d はディレクトリ、l はシンボリックリンク) とパーミッション |
ハードリンク数 | 1 | このファイルが持つハードリンクの数 |
所有者(ユーザ名) | user | 所有者のユーザ名 |
グループ名 | staff | 所属グループ名 |
ファイルサイズ(バイト単位) | 123 | ファイルの大きさ(単位: バイト) |
更新日時 | May 25 12:00 | 最終更新日時 |
ファイル名 | file.txt | ファイルやディレクトリ名 |