1.ページャとは
長いテキストをページ単位で表示するツール。
コマンド出力で長文を表示すると一気に表示されて最初の方の文章が見えなくなってしまうが、ページャを用いるとページ単位で表示・スクロールでき読みやすくなる。
2.ページャのツール
ページャには下記のようなツールがある。
- more…シンプル。前に戻れないことがある
- less…高機能。前後移動や検索が可能。
※このサイトではlessを用いる。次項で使用方法等を解説。 - most,pg…その他ページャの代替ツール。lessが使えない環境等で使用。
3.lessの使用方法
(1)特定のファイルを開くとき
【書式】less ファイル名
例)less /var/log/syslog
(2)コマンド出力をlessで確認
【書式】コマンド | less
例)cal | less
(3)lessのキー操作
キー | 操作 |
[j],↓,[Enter] | 下方向に1行スクロール。 ※jは慣習として「下に進む」 |
[Space],[f] | 下方向に1画面スクロール。 ※fは「forward」 |
[k],↑ | 上方向に1行スクロール。 ※kは慣習として「上に進む」 |
[b] | 上方向に1画面スクロール。 ※bは「backward」 |
/検索文字列 + [Enter] | 現在の位置から下方向に入力した文字列を検索。 ※/は慣習として「下方向に検索」 |
?検索文字列 + [Enter] | 現在の位置から上方向に入力した文字列を検索。 ※?は慣習として「上方向に検索」 |
[n] | 次の検索文字列へ移動。 ※nは「next」 |
[N] | 前の検索文字列へ移動。 ※Nは慣習として「次の逆」 |
[q] | lessを終了。 |
※他にも色々あるがLPIC1ではこれでおk。他のキーは「man less」でその場で調べた方がいい。