【LPIC1】特別な記号(メタキャラクタ)

LPIC1

1.メタキャラクタとは

bash等のシェルで使用すると単なる文字としてではなく、特別な意味で解釈される記号のこと。正規表現とともに覚えることで入力効率等が向上するが、正しく使わないと思わぬ挙動やエラーの原因にもなるため、正確に使うことが重要となる。

2.メタキャラクタ一覧

(1)ファイルパス系

記号意味
.カレントディレクトリ
..親ディレクトリ
~ホームディレクトリ

(2)リダイレクト系

記号意味
>出力(新規作成or上書き保存)
>>出力(新規作成or追記保存)
<入力
<<ヒアドキュメント
2>エラー出力(新規作成or上書き保存)
2>>エラー出力(新規作成or追記保存)
&>出力とエラー出力

(3)引用符系

記号意味
特殊文字や変数展開を防ぐ
“”空白を含む文字列の扱い
コマンドの実行結果を取得

(4)コマンド実行系

記号意味
|前のコマンドの結果を次のコマンドへ送って実行
;順にすべて実行(成功・失敗に関係なく)
&&前のコマンドが成功したら次を実行
||前のコマンドが失敗したら次を実行
&コマンドをバックグラウンドで実行

(5)ワイルドカード・正規表現

記号・正規表現意味
*0文字以上の任意の文字列に一致
?任意の1文字に一致
[abc]a または b または c に一致
[a-z]範囲指定:a から z のいずれかに一致
[^abc]abc 以外の1文字に一致(否定)
{a,b,c}abc のどれかに一致(ブレース展開)

(6)その他

記号意味
$$に続く文字列を変数にする
!コマンド履歴の操作・再実行
\(バックスラッシュ)エスケープシーケンス
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