1.引用符(””,”,“)とは
文章の中で他人の言葉・文・文章の一部などを引用して示すための記号を引用符という。LinuxのBash等で使われる引用符には主に3種類あり、それぞれ引用符に囲われた文字列の解釈方法に違いがある。
種類 | 読み | 解釈 | 用途 |
---|---|---|---|
' ' | シングルクォーテーション | リテラル(すべてそのまま) | 特殊文字や変数展開を防ぐ |
" " | ダブルクォーテーション | 変数・コマンド展開あり | 空白を含む文字列の扱い |
` ` | バッククォーテーション | コマンド置換 | コマンドの実行結果を取得 |
2.使用例
(1)シングルクォーテーション
$date
Sat Jun 8 14:23:01 JST 2025 #現在の日時を確認
$TEST=date #変数に文字列のdateを格納
$echo $TEST
date #変数に保存された文字列のdateを表示。変数の展開。
$echo '$TEST'
$TEST #変数名を文字列としてそのまま表示。
(2)ダブルクォーテーション
$date
Sat Jun 8 14:23:01 JST 2025 #現在の日時を確認
$TEST=date #変数に文字列のdateを格納
$echo $TEST
date #変数に保存された文字列のdateを表示。変数の展開。
$echo "$TEST"
$date #変数に保存された文字列のdateを表示。変数の展開。
(3)バッククォーテーション
$date
Sat Jun 8 14:23:01 JST 2025 #現在の日時を確認
$TEST=date #変数に文字列のdateを格納
$echo $TEST
date #変数に保存された文字列のdateを表示。変数の展開。
$echo `$TEST`
$Sat Jun 8 14:23:01 JST 2025
#変数に保管された文字列のdateをコマンドとして認識し、dateコマンドを実行。