【Python入門】プログラムの配布形式・方法

１．Python プログラムの配布方法

Python で作ったプログラムは、目的や相手の環境によって「配布方法」が変わります。

それぞれ順番に分かりやすく説明します。

プログラムが main.py のように1ファイルだけなら、そのまま相手に渡すだけで動きます。
ただし相手のPCに必要なもの：

例：使うライブラリ一覧を requirements.txt で渡す

requests
pandas
numpy

相手側：
pip install -r requirements.txt
python main.py

メリット： もっとも簡単
デメリット： 相手も Python をインストールする必要がある

実務では、以下の2つをセットで渡します：

プロジェクトフォルダ/
 ├── src/
 ├── venv/（仮想環境ごと）
 └── run.bat（Windows用スタートスクリプト※Linuxでは不要）

例：Windowsで実行するスタート用 bat を作る

venv\Scripts\activate
python src\main.py
pause

メリット：動作環境が完全に一致するのでトラブルが少ない
デメリット：フォルダが重くなる

Python を入れていない相手にも配れるため、初心者〜中級者に一番人気の方法です。

pip install pyinstaller

pyinstaller --onefile main.py

dist/
 └── main.exe

この main.exe を渡せば、相手は ダブルクリックで実行できます。

ターミナルを表示したままにするには：

pyinstaller --onefile --console main.py

GUIアプリの場合（ターミナルを出さない）：

pyinstaller --onefile --noconsole gui_app.py

pyinstaller --onefile --add-data "setting.json;." main.py

Windows で Mac のアプリは作れません。
Mac で Linux のバイナリも作れません。
各 OS で作る必要があります。