1.yumとは
RedHat系のパッケージ管理コマンド。rpmコマンドと異なり、自分で依存関係を解決する必要がない。(依存パッケージを順番にインストールせずとも、yumなら自動で適切な順番でインストールしてくれる。)
また、rpmコマンドがrpmファイルを指定してインストールするのに対して、yumコマンドでは内外部リポジトリ(パッケージ保管場所)にアクセスしてダウンロードしてくる仕組み。
サブコマンドを指定することで動作の切り替えを行う。
yumコマンド自体の設定は「/etc/yum.conf」ファイルで行う。
どのリポジトリサーバへアクセスするかの設定は「/etc/yum/repos.d」ディレクトリに格納されている。
2.使い方
(1)書式
yum [オプション] サブコマンド
(2)サブコマンド
① info パッケージ
指定パッケージの情報を表示。
②list [パッケージ]
指定パッケージがインストールされているか表示。
パッケージ指定がない場合、リポジトリ内のパッケージ一覧を表示。
③provides ファイル
指定ファイルがどのパッケージから取得されたものか表示。
④install パッケージ
指定パッケージのインストール。
⑤update [パッケージ]
指定パッケージのアップデート。パッケージ指定がない場合、すべてのパッケージをアップデート。
⑥upgrade [パッケージ]
指定パッケージのアップデート。パッケージ指定がない場合、すべてのパッケージをアップデート。アップデートと同時に不要になったパッケージの削除も自動で行う。
⑦remove パッケージ
パッケージのアンインストール。
⑧check -update
アップデートできるパッケージ一覧の表示。
⑨group list
パッケージのグループ一覧を表示。
⑩group install グループ
指定グループのパッケージをすべてインストール。
⑪localinstall パッケージファイル
ダウンロードしたパッケージファイルのインストール。